こどもの成長

このページはこどもの成長についての疑問や成長障害について説明します。

監修:大阪大学大学院医学系研究科小児科学 教授 大薗 恵一 先生

低身長をチェックしよう!

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お子さん 同世代の標準値 身長SD値
身長 cm cm SD値
身長
お子さん cm
同世代の標準値 cm
身長SD値 SD値

低身長の定義

低身長とは、同性同年齢の平均身長に比べて極端に低い(マイナス2SD以下)、あるいは伸びる速度が標準よりも遅い場合。これを医学的に低身長と定義します。
必ずしも、低身長イコール病気とは限りませんが、早めの専門家への相談が必要です。

受診の目安は


1. マイナス2SD以下
2. 年間の伸びが小学校低学年では4cm以下

マイナス2SDとは?
標準慎重からどのくらい離れているかを表す統計学からの指標。
同性同年齢の子が100人いたら低い方から2番目くらいまでに当たります。

「成長ホルモン」てなあに?

「成長ホルモン」は身体の中にあるホルモンの1つです。
成長ホルモンは脳の下にある脳下垂体から分泌され、人間の骨・軟骨・主要臓器の形成、成長に必要なホルモンの1つです。

どうして背が伸びるの?

背が伸びるしくみ

背が伸びるのは、骨が成長するからです。ひとの体には約200個の骨がありますが、なかでも足の骨と背骨は身長の発育に最も関係しています。
細長い形をした骨の両端には、骨端線(こったんせん)とよばれる細胞が活発に増えている部分があり、この部分から骨が伸びていきます。また、骨は中心から外側に向かって太さも増していくことで、しっかりとした丈夫な骨になります。このように、骨はその内部でたえず細胞が生まれ変わりながら、思春期を経て骨端線で細胞が増えるのが止まるまで成長し続けます。

成長にはパターンがある

こどもの成長には、時期によって特定のパターンが見られます。生まれたばかりの赤ちゃんの身長は約50cm。一生のうちに最も身長が伸びるのが乳児期で、生後1年間に約25cmも身長が伸びます。4歳には約100cmと生まれた時の2倍の身長になり、小児期には1年間に約5~6cm程度伸びますが、思春期が近づくにつれて伸び方がわずかに低下します。思春期に入ると身長がぐんと伸びる成長のスパートが見られます。
こうして、こどもは大人になるまでに生まれたときの3~3.5倍の背の高さになるといわれています。

成長に影響を与えるもの

こどもの成長は、体内で分泌されるホルモン、両親の体格やこども自身の体質、栄養、生活環境、運動など、さまざまな影響を受けます。また、思春期を迎える時期によっても、最終的な身長は変わります。

成長とホルモン

ホルモンは体の中で作られる物質で、そのうちの多くが内部泌臓器から分泌され、血液の流れにのって特定の臓器に働きかけ、体の働きを一定に保つ役割があります。こどもの成長には、主に次の3つのホルモンが関係しています。これらのホルモンがバランスよく働くことで、こどもは成長していきます。

成長ホルモン

脳の下垂体から分泌され肝臓や骨などにはたらきかけて、IGF-I (ソマトメジンC)という物質の分泌を促します。この物質は、成長ホルモンとともに骨の成長を促します。また、筋肉を作り、脂肪を燃やす役割もあり、身長の伸びだけではなく、体格を形作るうえでも大切な役割をはたしています。

甲状腺ホルモン

のどのあたりにある甲状腺から分泌されます。成長ホルモンとともに骨の成長と成熟を促すのに加え、脳の発達や、内臓を動かすのに必要なエネルギーをつくるのにも大きく関わり、見た目の成長だけでなく、体の中のさまざまな働きに関係するホルモンです。

性ホルモン

男の子は精巣、女の子は卵巣(精巣や卵巣のことを性腺といいます)から分泌されます。成長ホルモンの分泌を増加させたり、直接骨に対してはたらきかけたりして、骨の成長を促します。また、骨を成熟させ、硬く丈夫にするはたらきもあります。この性ホルモンがきっかけで、成長のスパートが起こり、骨が成熟することで、こどもの成長が止まります。

成長の評価と低身長

うちの子の成長は?

こどもの成長を見守るには、乳幼児健診や学校健診の記録を確認したり、身長計を利用することができますが、成長の経過や度合いが目で見てわかりやすいのは、成長曲線です。成長曲線は、年齢ごとに身長の値をグラフ上に点で記入し、それをつなげることで描かれる曲線です。あらかじめ、グラフに印刷されている平均身長の線とどれだけ離れているか(標準偏差:SD)によって、平均よりも身長が高いか、低いかを判断することができます。たとえば、-2SDは同性・同年齢の子が100人いたら、低いほうから2~3番目くらいにあたります。
お子さんの成長を正しく把握するために、一度、成長曲線を描いてみるとよいでしょう。
成長曲線は、母子手帳に付いていますが、webやかかりつけの医師に相談して手に入れることも可能です。
・成長曲線とは?

低身長の目安

同性・同年齢の平均身長に比べて身長が極端に低い(成長曲線上の-2SDより下にある)場合、医学的に低身長と定義しています。このほか伸びる速度が標準よりも遅く、成長曲線の元のラインから離れていく場合、低身長になっていなくても病気が潜んでいることがあります。低身長にはさまざまな原因があり、必ずしも治療が必要とは限りませんが、お子さんの低身長が気になる場合や成長率が低下する場合は、「受診の目安」を参考にかかりつけの医師にご相談ください。

受診の目安

①-2SD未満
②-年間の伸びが小学校低学年では4cm以下

性別年月齢別標準身長の-2.0SD値を調べよう

※ 伊藤善也 加藤則子 立花克彦 藤枝憲二.小児慢性特定疾患治療研究事業において採用された身長基準に準拠した2000年度版「標準身長表」および「標準成長曲線」,小児科診療.2005年 第68巻

どうして成長障害になるの?

成長障害には、以下のようなさまざまな原因があります。成長障害の多くは、病気以外の原因によるものと考えられ、原因が分からないことも少なくありません。しかし、原因に よっては、治療することで身長の伸びを改善することができるだけでなく、まれに低身長がきっかけで病院を受診し、病気が見つかることもあります。日々のこどもの成長を見守り、気がかりなことがあるときは、かかりつけの医師に相談しましょう。

特発性

低身長の原因が特定されないケース。

家族性

ご両親の身長や体格と体質が似ているケース。

小さく生まれた場合

在胎期間に相当する標準より小さく生まれて、2~3歳までに標準の成長に追いつかないケース。(SGA性低身長症)

栄養

極端に食が細い、栄養のバランスが崩れているケース。生活環境の変化で、こどもがひとりで食事をする機会が増え、栄養面が見過ごされていることがあります。

心の問題

家族の愛情をこどもが感じられない、いじめなどが原因となるケース。家族からの愛情を十分に感じられずに育ったこどもに、身長が低い、全身に力が入らないなどの身体的な症状のほか、物事に関心を示さないなど精神的な症状もみられます。

ホルモンの不足

成長に関係するホルモンが不足しているケース。ホルモンの不足は、脳の病気・ケガ、小児がんの放射線治療などが原因となることもあります。(成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺ホルモン低下症)

染色体

成長に関する遺伝情報を含む染色体の数や形が変化しているケース。(女の子のターナー症候群、このほかプラダーウィリー症候群など)

骨の病気

軟骨異栄養症(軟骨無形成症、軟骨低形成症)など先天性の骨の病気が原因となっているケース。

内臓の病気

心臓、肝臓、腎臓などの病気が直接の原因となっているケース。